眼瞼内反症ってどんな病気?

手術室担当看護師kです。ブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回は、眼瞼内反症についてお話させて頂きます。

【眼瞼内反症とは】

  上下の眼瞼(まぶた)が反り返って、眼球側に入り込んでくる(内反する)病気です。まつ毛が眼球表面(角膜や結膜)に触れるので痛みやかゆみを感じ、流涙が強くなり、時には角膜炎や結膜炎を引き起こします。

●先天性内反症

 眼瞼の過剰隆起により、まつ毛が圧迫され角膜に接触します。下眼瞼内側に多く、成長に伴って皮膚が進展され、自然に改善することが多いため、通常学童期までは手術的な治療は行わない事が多い。

 

●老人性内反症(退行性下眼瞼内反症)

 加齢により、眼瞼の前葉(皮膚に近い側)と後葉(眼球に近い側)のバランスが崩れることや、まつ毛の周りの筋肉(眼輪筋)が緩むこと、眼球を取り囲んでいる脂肪(眼窩脂肪)が萎縮して眼球と眼瞼の間にスペースが出来ることでまつ毛が角膜に接触します。下眼瞼に多く、症状が強い場合は、手術的治療を行います。

 当院では下眼瞼の内反症に、まぶたを外側へ起こす手術、眼瞼縫合法=Iliff法を行っています。まぶたを切ることなく、下眼瞼が外側へ向くように、糸で3~5ヶ所縫ってしめます。日帰りの手術で、痛みは少なく、短時間で行うことが出来ます。術後は原則として、抜糸の必要はなく傷跡はほとんど残りません麻酔の注射をするため、1ヵ月ほど皮下出血をしますが、徐々に吸収されます。上眼瞼の内反症やその他の内反症の治療については、医師にお尋ね下さい。

非常に簡単ではございますが、眼瞼内反症についてお話させていただきました。逆まつ毛でお悩みの方は内反症になっているかもしれませんので、医師とご相談されることをお勧めします。

これからも患者様のお役に立てる情報を提供していきたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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