糖尿病網膜症ってどんな病気?~糖尿病から眼を守る その②~

新年あけましておめでとうございます。手術室担当看護師kです。ブログをご覧いただき、ありがとうございます。今年もこのブログで色々な情報を提供していけたらと思いますので、宜しくお願い致します。

 さて今回は糖尿病網膜症について、その②ということで前回語り切れなかった糖尿病網膜症の症状や治療法などについてお話させて頂きます。 前回の糖尿病網膜症その①はこのURLからご覧頂けます。blog-miyoshi-eye-clinic.com/2023/09/22/dmr1/

糖尿病網膜症の症状

糖尿病網膜症になったからといって、すぐに失明するわけではありません。糖尿病網膜症は、網膜の状態などから進行の段階が3つに分けられます。単純網膜症から増殖前網膜症の段階ではほとんど自覚症状がないため、初期の段階で患者様自身が眼の異常に気がつくことは困難です。このため、眼科で定期的な検査を受けることが大切です。

糖尿病網膜症の治療法について

レーザー光凝固術

レーザー光凝固術は、網膜にレーザーを照射して、新生血管の発生を防ぐ方法です。また、出血や白斑も治療できます。この治療で視力が回復するわけではありませんが、網膜症の進行を阻止することが出来ます。  外来通院で治療可能です。また、点眼麻酔にて1回15~30分程度の時間で終了します。進行具合によっては数回に分けて治療していきます。

硝子体手術

 新生血管が破れて硝子体に出血を起こす硝子体出血や網膜が眼底から剥がれる網膜剥離が起きた場合は手術が必要となります。眼球内の圧力を保つために灌流液を注ぎながら、吸引カッターで硝子体内の出血を吸い取ったり剥がれた網膜を元に戻したりします。眼球内は暗いので、照明ファイバーで照らしながら手術を行います。

非常に簡単ではございますが、今回はその②ということで糖尿病網膜症の症状や治療法についてお話させていただきました。糖尿病網膜症は、内科で血糖のコントロールをしっかりして、眼科で定期的に診察を受けることで、進行を防ぐことが可能な病気です。治療を続けて糖尿病から眼を守りましょう。 最後まで読んで頂きありがとうございました。これからも患者様のお役に立てる情報を提供していきたいと思います。

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