お子様の視力の発達

三好政輝です。

本日はお子様の視力の発達についてお話します。

子供は生まれたばかりの頃は視力0.02程度しか見えておりません。

育っていく環境の中でしっかりと目の奥に綺麗な映像を入力して、脳の後頭葉というところが育っていくことで、視力が育っていくのです。

正常な発達としては、1歳で0.2程度、2歳で0.5程度、2歳で0.8程度、4歳で1.0まで出るのが通常です(下図参照)。

しかしこの期間に、なんらかの病気で視覚情報が遮られてしまったり、ピントのあっていないボヤけた映像しか与えられていないと、脳がうまく育たず、視力が出にくい状態になってしまいます。これが弱視です。

子供の視力が発達するのはおよそ9歳まで、と言われており、この期間を感受性期と言います。この期間を過ぎると一般的には視力の上昇は見込まれず、その後いかに眼鏡を作ろうと視力が上がる事はなくなってしまいます。

強い遠視や乱視、斜視、先天性の白内障や、種々の網膜の病気等が原因として挙がります。

上記疾患のスクリーニング(一次検診)として、福山市でも3歳児健診や1歳半健診が施行されています。

直接眼科に来て頂いても検査は可能ですので、ご心配な方や気になる方は当院への受診も宜しければご検討ください。

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