近視の話~その②~
手術室担当看護師kです。ブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回は、近視の話のその②ということで、お話させて頂きます。
★近視の矯正方法
近視の矯正には凹レンズを使います。凹レンズは焦点(ピントが合う点)を遠くする働きがあります。近視の人が適度な度の凹レンズをかけると、網膜にピントが合い遠くが良く見えるようになります。近視になったからといって、日常生活に支障を来さなければ、すぐに眼鏡をかけなければならないという事はありません。例えば、黒板の字が見えにくくなるというような不都合を生じてきたら、眼鏡をかけるようにしましょう。また、眼鏡を常にかける必要もなく、黒板や遠くを見るときなど必要に応じてかけましょう。眼鏡をかけたり外したりしても、近視の度が進むようなことはありません。
コンタクトレンズは、角膜の表面に接触させて用いるレンズで、目立たないことから眼鏡をかけたくない人に好まれています。左右の視力に差がありすぎて眼鏡が使えない場合でも矯正ができ、眼鏡のように曇ったりせず、視野も広くなるという優れた点があります。しかし、慣れるまでに時間がかかる、異物感がある、角膜を傷つける場合があるといった欠点があるため、使用するときは眼科医と相談をしましょう。また、レンズの取り扱いや管理など大変なので、小学生の間は眼鏡をかけることをお勧めします。
※震災や水災といった災害に被災した場合、コンタクトレンズ使用の方は出来るだけ眼鏡に切り替えることをお勧めします。
災害に見舞われると瓦礫などの粉塵や土埃などが空気中に舞っていたり、水道水で手が洗えないなど衛生的な状態を保つのが困難になります。また、非常事態ゆえにコンタクトレンズを外すことが出来ず何日も装用し続けてしまったり、消毒などのケアが出来ないといった通常の使用方法と違う方法でコンタクトレンズを使用しなければならない状況となってしまうこともあるかもしれません。そうなると、眼の病気になりやすくなるなど大きな危険が伴います。コンタクトレンズの使用は水道水が使用可能になり、眼科に受診出来るような状況になるまでは控えた方が安全です。もしも、眼鏡もコンタクトレンズも手元にない!といった状況で被災した場合スマートフォンのカメラ機能を使うことで簡易的に眼鏡の代わりになります。ただ、災害時はいつ充電できるか分からない状況となるため、必要最低限で使用するようにしましょう。
★眼の健康管理
正しい姿勢で勉強や読書をしましょう。背筋をきちんと伸ばし、眼と本の距離は30㎝くらいに離し、照明は明るすぎたり、暗すぎたりすることのないよう300ルクス(蛍光灯のスタンドで15~20ワットに相当)の明るさで行いましょう。また、勉強や読書は1時間したら10分くらいは眼を休ませましょう。テレビを見たらしばらく眼を休めるようにし、コンピューターゲームなども40分以上続けないようにしましょう。運動や散歩などして遠くを見る習慣をつけ、眼に負担のかからない生活を送るようにしましょう。栄養のバランスを考えて緑黄色野菜などを十分に取り入れた食生活を送りましょう。
これからも患者様のお役に立てる情報を提供していきたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。