眼瞼下垂ってどんな病気?

手術室担当看護師kです。ブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回は、眼瞼下垂についてお話させて頂きます。

眼瞼下垂とは、上瞼が下がって瞳孔に被さり視野や視力が妨げられる病気です。瞼が被さって見えにくい、瞼を持ち上げると視界が広がる、眼を開けておくのが疲れるなどの症状があります。また、額の筋肉(前頭筋)を使って努力して開ける為、額の皺などが生じやすく、顎を上げて見るなど姿勢の変化や他部位の筋肉に負担をかけることに伴って、肩こり・頭痛の症状に繋がっているケースもあります。

原因として…

 ・加齢によって、皮膚のたるみ(皮膚弛緩)が生じたために瞼が被さってくる場合

 ・瞼を挙げる筋肉(挙筋腱膜群)が働きにくくなって瞼が被さってくる場合

 ・コンタクトレンズの長期装用(特にハードコンタクトレンズ)による瞼を挙げる筋肉への長期的刺激によって瞼が被さってく    

  る場合(※コンタクトレンズの使用を中止しても改善しません)

 ・自己免疫疾患などにより瞼が上がりにくくなる筋肉の病気による場合

 ・生まれつき、瞼を挙げる筋肉の発育不全がある場合

 ・脳神経からの指令伝達の麻痺などで生じる神経の異常による場合

急性発症の場合や、朝夕の変化が目立つ場合は速やかに眼科医の診療を受けてください。神経系や内科系の病気の可能性や精密検査が必要と考えられる場合には、他科受診を含めた全身検査をお勧めします。また、眼瞼痙攣やドライアイ症状が合併している症例も比較的多く認められます。原因疾患や病気の程度によって、治療法も異なるため必要に応じて検査を行います。

治療法は…

原因疾患の治療を行っても改善が得られない、あるいは手術により改善が得られる可能性が高い場合は、瞼を挙げる筋肉を強化する手術や治療などを行います。神経系や内科系の病気によるものであれば、その治療が優先されることがあります。

非常に簡単ではございますが、眼瞼下垂についてお話させていただきました。これからも患者様のお役に立てる情報を提供していきたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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