近視の話~その①~
手術室担当看護師kです。ブログをご覧頂きありがとうございます。
今回は、近視についてお話したいと思います。
<近視とは>
眼に入ってきた光は、角膜と水晶体を通るときに屈折して、網膜に像が映し出されます。映し出された像は視神経を通り脳へと送られて、像を認識します。眼はピントを合わせるために、毛様体により水晶体の厚さを調節し、また虹彩により光の量を加減しています。
正視の場合、遠方から入ってきた光は網膜にピントが合いますが、近視では網膜より手前で像を結ぶため、物がぼやけて見える状態です。これは、眼軸長(角膜から網膜までの長さ)が正常より長すぎるか、角膜・水晶体の光の屈折力が強すぎる事により起こります。眼軸が長くて起こる近視を軸性近視、角膜・水晶体の屈折力が強くて起こる近視を屈折性近視と言います。
<近視の原因>
近視の原因は現在のところ、よく分かっていませんが、遺伝的な要因と環境的な要因が関係すると考えられています。
★遺伝的な要因
親が近視の場合、子供が近視になる可能性が比較的高く、遺伝的な要素が複雑にからんでいると考えられます。
★環境的な要因
勉強、読書、テレビ、コンピューターゲームといった近くを見る作業を長く続けると、目が疲れ、近視の原因になるかどうか、はっきりとした証明はありませんが、あまり好ましくないのは言うまでもありません。
<近視の治療>
近視の治療として眼鏡やコンタクトレンズを用いて網膜にピントを合わせることにより、遠方がよく見えるようになります。眼鏡やコンタクトレンズを作る場合は、眼科医に目の病気や異常などを検査してもらい適切な眼鏡やコンタクトレンズを処方してもらいましょう。
また、近視の進行を遅らせる点眼液(マイオピン)や就寝時に特殊なコンタクトレンズ(オルソケラトロジー)をつけて角膜の形を変えて視力を改善させる近視矯正方法があります。
今回は近視とはどんなものか?お話させて頂きました。オルソケラトロジーについては視能訓練士ブログの方で詳しく解説がございますので、そちらをご覧いただければと思います。